ご挨拶

2005年、白金台の路地裏、小さなビルの2階にイタリア料理店『ロマンティコ』は開店しました。
以来21年、伝統的イタリア料理の確固たる枠組みを意識しながら、時の流れや、東京の地の利を日々、意識しながら一人営業を続けてきました。昨今、イタリアや世界のシーンでは変化が激しく、 少し前のモデルナもいつしかクラシコへ、もしくは消えたり、また浮かび上がったり、まさにうたかたの日々です。 しかしカンパニリズモの本場、百家争鳴の彼の地では、観光地を一歩離れると、まだ見た事もない 多様性そのものの料理を発見できます。 イタリアの流れを学び、汲みこんだ料理人として、この地でのスタイルを主客一体、皆様と共に 一座を建立したいと思います。

ロマンティコ店主 中山 健太郎

沿革

12代目の終幕

長岡市街を望む小高い山、「悠久山 八方台 展望台前」
昭和40年代後半 祖父12代目『海老屋』店主鈴木健一と中山兄弟

我々兄弟の出生地である長岡市の花火は毎年8月2日と3日に開催されます。1945年の2日の夜から3日にかけて空襲の被害に遭われた方々の慰霊と 戦後復興の願いを込めた花火です。
当時、祖父は満州に出征しており、 2歳に満たない母は姉とともに、祖母の実家である新津に疎開し戦火を免れましたが、 あたり一面焼け野原になり、家は焼失しました。のちに復員してきた祖父は当初こそ、 再開を諦めていたそうですが、周囲の人々の強い後押しで昭和25年に代々続く餅屋『海老屋』を再建します。
『海老屋』は明治元年、戊辰戦争時の北越戦争で焼失した長岡城の外堀の向かい側の関東町にあったので、かなり厳しい目に遭っていることは、想像に難くありません。司馬遼太郎の峠の主人公、越後長岡藩牧野家家臣、河井継之助の生家と連合艦隊司令長官、 山本五十六の生家の間にありました。二人とも敗軍の将なのに長岡で絶大な人気を誇っていたのを記憶しています。私の見てきたオンタイムでは新潟3区、 田中角栄元首相でしょうか。
『海老屋』12代目の祖父、鈴木健一のつくる餅は添加物の入らない、 注文を受けてからこしらえる賞味期限の短い新潟名物の笹団子や三河出身の牧野の殿様由来を感じさせる椿餅や道明寺粉の桜餅、長岡独特の赤飯、そして肝心の餅や豆餅、 お雑煮というよりも餅単体で自分達は食べていました。海苔やきな粉で。 食い道楽の祖父は早朝からの仕事を終えると、夕方かなり熱い一番風呂に入り、 近所の魚屋に頼んだ仕出しの刺身をつまみに毎日3合の地酒、朝日山を嗜んでいました。 白米を食べない祖父は、子供の自分にとっては不思議な存在でした。
今、料理人となり大人になった私には、 若き頃、イタリア修行中、食前のスプマンテからワインを選び、前菜からプリモ、セコンド、ドルチェ食後酒、カッフェまでの豊かな食事風景の中、 すぐそこに時代劇の職人のような祖父が一杯やっているような気を感じていました。 祖父は自身の子供達に仕事を強制することなく、12代目の自分の代で『海老屋』の看板を昭和50年代に下ろしました。 自分が、高校、浪人時代と悩み考え抜いた結果、料理人を選んだのは、 第一に子供の頃に見ていたこの祖父の仕事っぷりに影響されています。
子供は親に反発するが、孫は心惹かれる、イタリアでもよく見てきました。

店舗情報

ロマンティコ

〒108-0071
東京都港区白金台5丁目14−8 TINYシロカネダイビル2階

TEL: 03-3446-2484

営業時間:

12:00 - 14:00 L.O. 料理12:30 ドリンク13:00

18:00 - 22:00 L.O. 料理19:30 ドリンク21:00

定休日:水曜日

お支払い方法:

カード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

電子マネー不可

QRコード決済不可

運営会社: フラテッロジャパン株式会社

交通・アクセス

都営三田線「白金台」駅から徒歩約6分